1914年(大正3年)の尋常小学唱歌の第六学年用で発表された文部省唱歌です。 当時は「文部省唱歌とする契約」に沿って作詞、作曲者は公表されなかったが、1960年代になって「高野辰之」作詞・「岡野貞一」作曲と判明している。
現在は二人の出身地である長野県中野市と、鳥取県鳥取市にはそれぞれの歌碑がある。
故 郷 (文部省唱歌)
うた
演奏
故郷(ふるさと) 作詞:高野 辰之/作曲:岡野 貞一
1
兎追いし かの山
小鮒釣りし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき 故郷
2
如何にいます 父母
恙なしや 友がき
雨に風に つけても
思いいずる 故郷
3
志ざしを 果たして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷
※ 恙(つつが)なしや
「つつが」とは「病(やまい)」の古語で、つつがなしや とは病気になっていないだろうか、という意味。
※「つつがない」とはツツガムシに感染していないことから、病気ではない、元気に過ごしていることを表すようになった、と聞いたことはないでしょうか。前述のように 「つつが」とは「病(やまい)」の古語で、その用例は9世紀にはありました。
対してツツガムシは、ずっと後の1899年に日本で発見されたものです。そこで「つつがなし」という言葉からツツガムシの名前が付けられたと考えるのがしぜんで、この説は全く逆を言っている事になります。
出典元:JATAFF(公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会)の「つつがなしや」より
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