1920年(大正9年) 「少女号」に掲載されました。
船乗りの父親が帰って来るのを、母と子供が待っている、そんな歌かなと思ったのですが、どうも違うようです。お母さまが泣いている、それを子供が慰めているような歌詞です。
あした
あした
作詞:清水 かつら/作曲:弘田 龍太郎
1
お母さま
泣かずにねんね いたしましょ
赤いお船で 父さまの
帰るあしたを たのしみに
2
お母さま
泣かずにねんね いたしましょ
あしたの朝は 浜に出て
帰るお船を 待ちましょう
3
お母さま
泣かずにねんね いたしましょ
赤いお船の おみやげは
あの父さまの 笑い顔
1920年(大正9年) 「少女号」に掲載されました。
船乗りの父親が帰って来るのを、母と子供が待っている、そんな歌かなと思ったのですが、どうも違うようです。お母さまが泣いている、それを子供が慰めているような歌詞です。
1番の「父さまの帰るあした」、とは「明日」ではなくて、いつかそうであって欲しい、という気持ちの「あした」ではないか、と思えてきます。また2番は、いつ来るかわからない船を浜に出て待っていましょう、そんなふうにも感じられます。
3番は、おみやげは「父さまの笑い顔」となっていますが、ここも何となく引っかかる。考え方によって、いろいろな意味に感じ取れる歌詞だと思います、普通に父親を待っているだけなら、こういった歌詞にはならないと思います。
そこでちょっと調べてみたら作詞者の「清水かつら」は4歳の時に母と別れています、そんな生い立ちも関係しているのでしょう。
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