「あした」は、童謡詩人・清水かつらが作詞し、弘田龍太郎が作曲した童謡です。1920年(大正9年)、雑誌『少女号』6月号に、詩と楽譜が同時に掲載されて発表されました。清水かつらの作品の中でも、「靴が鳴る」「叱られて」などと並んで、今日まで歌い継がれている作品の一つです。
歌は、母親に「泣かずにねんねいたしましょう」と語りかけながら、帰ってくる父親を待つ子どもの姿を描いています。赤い船に乗って帰ってくる父親を楽しみにし、翌朝には浜辺へ出て帰りを待とうとする情景には、家族を思う子どもの純真な心が表れています。
一方、歌詞の背景には、父親の帰りを待ち続ける母子の寂しさも感じられます。明るく楽しい童謡とは異なり、静かな祈りや希望を感じさせるところが、この作品の大きな特徴です。
「清水かつら」は、平明で親しみやすい言葉を用いながら、子どもの心に寄り添った詩を数多く残しました。「あした」では、家族の帰りを待つ子どもの期待と寂しさ、そして明日への希望が、やさしい言葉で描かれています。
童謡らしくない寂しさを感じる歌詞です。作詞者の「清水かつら」は4歳の時に母と別れており、そんな生い立ちにも関係があるようです。
詳しくは「清水かつらと内なる叫び」というサイトに記されています。
https://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-shimizukatsura-den.html
あした
あした
作詞:清水 かつら/作曲:弘田 龍太郎
1
お母さま
泣かずにねんね いたしましょ
赤いお船で 父さまの
帰るあしたを たのしみに
2
お母さま
泣かずにねんね いたしましょ
あしたの朝は 浜に出て
帰るお船を 待ちましょう
3
お母さま
泣かずにねんね いたしましょ
赤いお船の おみやげは
あの父さまの 笑い顔

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