作曲:梁田 貞(やなだ ただし)1885~1959
発表:1921年(大正10年)(資料によって1922年とする説もあり)
初出:青木存義の唱歌集『かはいい唱歌』
「どんぐりころころ」は、秋の童謡として現在も幅広い世代に親しまれている、日本を代表する子どもの歌の一つです。作詞は青木存義、作曲は梁田貞で、1921年(大正10年)に発表されました。初めは青木存義が編んだ唱歌集『かはいい唱歌』に収められた作品です。
なお、この「どんぐりころころ」は、長い間歌い継がれてきたため、文部省唱歌と思われることもありますが、初出は文部省の教科書ではなく、青木存義による民間の唱歌集でした。
歌詞は、池に落ちてしまったどんぐりが、どじょうと出会って一緒に遊ぶものの、最後には山へ帰りたくなって泣いてしまうという、短い物語になっています。「どんぐりころころ」という親しみやすい言葉と、軽快で覚えやすい旋律が特徴で、小さな子どもでも楽しく歌える作品です。
一方で、物語の結末には少し寂しさがあります。楽しく遊んでいたどんぐりが、ふるさとの山を恋しく思う場面には、子どもの素直な心情が表現されています。単なる楽しい遊び歌ではなく、「楽しい時間が終わってしまう寂しさ」や「故郷を恋しく思う気持ち」も感じられるところが、この歌が長く愛されてきた理由の一つでしょう。
2007年には「日本の歌百選」にも選ばれ、現在まで幼稚園や保育園などで歌われる、日本人にとってなじみ深い童謡の一つとなっています。
どんぐりころころ
どんぐりころころ
作詞:青木 存義/作曲:梁田 貞
1
どんぐりころころ ドンブリコ
お池にはまって さあ大変
どじょうが出て来て 今日は
坊っちゃん一緒に 遊びましょう
2
どんぐりころころ よろこんで
しばらく一緒に 遊んだが
やっぱりお山が 恋しいと
泣いてはどじょうを 困らせた
ここからは「幻の3番」の歌詞になります。
どんぐりころころ 泣いてたら
仲良しこりすが とんできて
落ち葉にくるんで おんぶして
急いでお山に 連れてった
平成期になってから、上記のような幻の3番が存在するとの噂が徐々に広まり出した。坊ちゃんが泣いたまま終わってしまう2番の歌詞から一転して、ハッピーエンドになるこの3番は、「青木存義」の母校である松島第五小学校において「いつからか歌い継がれていた」こともわかって、「幻の3番」としてテレビや新聞等でしばしば取り上げられました。
しかし実際にはこの3番は作詞の「青木存義」とは無関係であり、作曲家の岩河三郎が1986年(昭和61年)に3部合唱曲用に編曲した際に付け足したものだったのです。岩河は作成時に権利関係の届出を行わなかったため、いつからか作者不詳扱いとなっていました。
後に岩河は「童謡はお母さんの愛情を感じさせる音楽だと思います。母の愛情を表現するために、3番を作りました」と付け足した理由を語っています。
(参考資料:Wikipedia どんぐりころころ)

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