1921年(大正10年)「かわいい唱歌」に掲載されました。
皆さんご存知の歌でしょう。さてこの後、泣いていた「どんぐり」はどうなるのでしょうか。悲しいままで終わりになっている歌詞ですが、一説によると作詞の青木存義は「あえて3番をつくらなかった」ともいわれています。それは「その後のことは子供たちに自由に発想してほしい」、と考えたからです。
しかし「幻の3番」が現れたのです、詳しくは以下の歌詞の後に書いています。
どんぐりころころ
どんぐりころころ
作詞:青木 存義/作曲:梁田 貞
1
どんぐりころころ ドンブリコ
お池にはまって さあ大変
どじょうが出て来て 今日は
坊っちゃん一緒に 遊びましょう
2
どんぐりころころ よろこんで
しばらく一緒に 遊んだが
やっぱりお山が 恋しいと
泣いてはどじょうを 困らせた
ここからは「幻の3番」の歌詞になります。
どんぐりころころ 泣いてたら
仲良しこりすが とんできて
落ち葉にくるんで おんぶして
急いでお山に 連れてった
平成期になってから、上記のような幻の3番が存在するとの噂が徐々に広まり出した。坊ちゃんが泣いたまま終わってしまう2番の歌詞から一転して、ハッピーエンドになるこの3番は、「青木存義」の母校である松島第五小学校において「いつからか歌い継がれていた」こともわかって、「幻の3番」としてテレビや新聞等でしばしば取り上げられました。
しかし実際にはこの3番は作詞の「青木存義」とは無関係であり、作曲家の岩河三郎が1986年(昭和61年)に3部合唱曲用に編曲した際に付け足したものだったのです。岩河は作成時に権利関係の届出を行わなかったため、いつからか作者不詳扱いとなっていました。
後に岩河は「童謡はお母さんの愛情を感じさせる音楽だと思います。母の愛情を表現するために、3番を作りました」と付け足した理由を語っています。
(参考資料:Wikipedia どんぐりころころ)
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