作詞:野口雨情
作曲:中山晋平
発表年:1925年(大正14年)
1925年(大正14年)に 少女雑誌『令女界』3月号などに、この歌の原詩である「春の月」などが発表されます。1929年(昭和4年)には 「中山晋平」作曲、「佐藤千夜子」の歌唱によりビクターからレコードが発売され、「紅屋の娘」というタイトルで広く世に知られるようになりました。
1920年代の日本では、レコードの普及とともに、こうした新しい大衆歌が人々の間に広まっていきました。「紅屋の娘」もその時代を代表する作品の一つとなっています。
「野口雨情の詩情豊かな歌詞と、中山晋平の親しみやすく軽快な旋律が結びついた作品です。中山晋平の代表的な流行歌の一つとして知られています。
「紅屋」とは、紅や白粉などを扱う化粧品店のことです。歌の中では、紅屋で働く娘の姿を中心に、当時の町の風景や若い女性の情緒が生き生きと描かれています。「サノ」という掛け声のような言葉も印象的で、民謡的な親しみやすさを感じさせます。
野口雨情と中山晋平は、「波浮の港」「船頭小唄」など数多くの作品を生み出した名コンビで、「紅屋の娘」にも大正末期の庶民の暮らしや風情が色濃く映し出されています。
紅屋の娘
紅屋の娘
作詞:野口 雨情/作曲:中山 晋平
1
紅屋で娘の 言う事にゃ
サノ 言う事にゃ
春のお月さま 薄曇り
トサイサイ 薄曇り
2
お顔に薄紅 つけたとさ
サノ つけたとさ
私も薄紅 つけよかな
トサイサイ つけよかな
3
今宵もお月さま 空の上
サノ 空の上
ひとはけサラリと 染めたとさ
トサイサイ 染めたとさ
4
私もひとはけ 染めるから
サノ 染めるから
袂の薄紅 くださいな
トサイサイ くださいな

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