あわて床屋

童謡・唱歌

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1919年(大正8年)北原白秋は雑誌「赤い鳥」に、この詩を発表しました。山田耕筰がこの詩に曲を付け、発表したのは、1923年(大正12年)のことです。(最初の曲は一般公募によって付けられましたが、山田耕筰の現在の曲とは全く違う唱歌風の曲でした。)

あわて床屋 


あわて床屋    
作詞:北原 白秋/作曲:山田 耕筰

1   
春は早うから 川辺の葦に
蟹が店出し 床屋でござる
チョッキン チョッキン チョッキンナ

2 
子蟹ぶつぶつ 石鹸を溶かし
親爺自慢で 鋏を鳴らす
チョッキン チョッキン チョッキンナ

3 
そこへ兎が お客にござる
どうぞ急いで 髪刈っておくれ
チョッキン チョッキン チョッキンナ

4 
兎ァ気がせく 蟹ァ慌てるし
早く早くと 客ァつめこむし
チョッキン チョッキン チョッキンナ

5 
邪魔なお耳は ぴょこぴょこするし
そこで慌てて チョンと切りおとす
チョッキン チョッキン チョッキンナ

6 
兎ァ怒るし 蟹ァ恥ょかくし
仕方なくなく 穴へと逃げる
チョッキン チョッキン チョッキンナ
仕方なくなく 穴へと逃げる
チョッキン チョッキン チョッキンナ

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