作詞:佐伯孝夫
作曲:佐々木俊一
1942年(昭和17年)3月発表
「明日はお立ちか」は、1942年(昭和17年)3月に小唄勝太郎の歌で発表された流行歌で、妻が夫を戦地に送り出す気持ちを歌った軍事歌謡とも言える歌詞でした。作詞を佐伯孝夫、作曲を佐々木俊一が手がけました。
曲名の「お立ちか」は、「明日は出発なさるのですか」という意味の古風な言い回しです。別れを目前にした寂しさと、旅立つ人の無事を願う気持ちが作品全体に流れています。
歌の情景は、朝の山道から始まり、旅立つ人を見送る場面へと移っていきます。そして後半では、汽車や船で遠くへ向かった相手を案じながら、その身の安全を願う心情が描かれます。直接的に戦場を描写するのではなく、残される側の「別れの寂しさ」と「無事で帰ってきてほしい」という思いを中心にしているところが、この曲の大きな特徴です。
そのため「明日はお立ちか」は、戦時下に生まれた歌ではあるものの、一般的な軍歌とは性格が異なります。戦争によって家族や恋人を送り出さなければならなかった人々の心情を、叙情的な旋律と歌詞によって表現した流行歌と見ることができます。
それから22年後の1964年(昭和39年)、「三沢あけみ」の歌として作詞者の「佐伯孝夫」本人が歌詞をリメイクして発表し、多くの人に親しまれました。
歌詞の一部を書き直したのは時代に合わせただけではなく、戦時下での歌詞には思うように表現できないこともあり、作者に不本意な部分があったのかも知れません。
明日はお立ちか
作詞:佐伯 孝夫 作曲:佐々木 俊一
著作権保護期間中のため歌詞は掲載していません。

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