秋の山(文部省唱歌)

童謡・唱歌

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作詞:文部省唱歌(作者不詳)
作曲:信時潔(のぶとき きよし)
発表:1933年(昭和8年)

「秋の山」は、文部省が編纂した『新訂尋常小学唱歌』第五学年用に掲載された文部省唱歌です。発表は1933年(昭和8年)で、作曲は信時潔。歌詞は文部省唱歌として掲載され、個人の作詞者名は記されていません。『新訂尋常小学唱歌』は、昭和7年から8年にかけて各学年用が刊行されました。

歌は「風清く、日はうららかに」と、爽やかな秋の日の山から始まります。黄櫨(はぜ)の葉が紅く色づき、花すすきを分けて山を登ると、森の中から百舌(もず)の声が聞こえてきます。

二番では、連なる峰々が赤や黄色の紅葉に彩られ、「赤と黄の織りなす錦」と美しく表現されます。そして、山の景色を眺めながら休んでいると、足もとの草陰から、かすかな虫の声が聞こえてきます。

この歌の魅力は、秋の山を単に「美しい風景」として描くだけでなく、鳥の声や虫の声まで取り入れて、五感で秋を感じさせているところにあります。華やかな紅葉と、静かに響く虫の声。その対比によって、秋の山の美しさと静けさが巧みに表現されています。

作曲者の信時潔は、『新訂尋常小学唱歌』の編纂に携わり、「秋の山」のほかにも多くの唱歌を手がけました。

秋の山


うた
                    

演奏

秋の山  文部省唱歌

1 
風清く 日はうららかに
黄櫨(はじ)の葉の 紅(くれない)匂う
うつくしき 秋の山
花すすき 分けて登れば
かたはらの 森の中に
けたたまし 百舌(もず)の声

2 
打続く 峰また峰も
赤と黄の 織りなす錦
かがやける 秋の山
眺めつつ しばし憩えば
足もとの 草の蔭に
ほそぼそと 虫の声

はじ(黄櫨)⇒ はぜ(黄櫨の木)の別名

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