1901年(明治34年) 女学唱歌(二)に掲載されました。
この歌は外国曲に歌詞を付けたものですが、当時はたくさんありました。日本人による作曲での童謡や唱歌ができるようになったのは、瀧廉太郎や山田耕筰、中山晋平、弘田龍太郎などが活躍するようになってからです。
それまでは外国曲に歌詞を付けることが多かったようです。庭の千草、蛍の光、野ばら、ちょうちょう、などもそうです。
秋のあわれ
秋のあわれ
作詞:鳥居 忱/作曲:マラン
1
ふけ渡る 秋の夜
庭に鳴く 虫の音
萩原の 伏庵
さらぬだに この身は
旧にし世 忍ぶに
淋しさは 身に染む
淋しさよ 伏庵
淋しやな 秋の夜
2
ふけ渡る 秋の夜
峰に鳴く 鹿の音
山陰の 伏庵
さらぬだに この身は
過にし世 忍ぶに
悲しさは 身に染む
悲しさよ 伏庵
悲しやな 秋の夜
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