牛若丸

童謡・唱歌

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1911年(明治44年)「尋常小学唱歌」に掲載された童謡です。

牛若丸(源義経の幼名)と武蔵坊弁慶が出会った、京都の五条大橋での様子を歌ったものです。源義経については多くの方がご存じでしょうが、武蔵坊弁慶については名前くらいで詳しいことはご存じない方が多いかと思います。

元は比叡山の僧兵で、義経と出会ってからはその従者となり最後まで仕えたとされていますが、物語の中の弁慶の最後は壮絶です。

藤原泰衡が義経を襲った時に多数の敵勢を相手に弁慶は、義経を守って堂の入口に立って薙刀を振るい孤軍奮闘しましたが、雨の様な敵の矢を身体に受けて立ったまま絶命し、その最期は「弁慶の立往生」の言葉となって後世に語り継がれました。
(参考資料:Wikipedia 武蔵坊弁慶)

牛若丸


牛若丸  文部省唱歌

1 
京の五条の 橋の上
大のおとこの 弁慶は
長い薙刀 ふりあげて
牛若めがけて 切りかかる

2 
牛若丸は 飛び退いて
持った扇を 投げつけて
来い来い来いと 欄干の
上へあがって 手を叩く

3 
前やうしろや 右左
ここと思えば またあちら
燕のような 早業に
鬼の弁慶 あやまった

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