月の沙漠

童謡・唱歌

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美しいメロディーと、どこか外国を思わせるような歌詞に魅了される歌です。

作詞の「加藤まさお」(1897年-1977年)は、大正から昭和の挿絵画家・小説家で、主として少女雑誌、婦人雑誌に線描中心の叙情的な挿絵を描きました。

「月の沙漠」は「加藤まさお」が1923年(大正12年)に「少女倶楽部」3月号に発表した、詩と挿画からなる作品です。これに、当時まだ若手の作曲家であった佐々木すぐるが曲を付け、童謡としての「月の沙漠」が生まれた。

童謡の普及活動もしていた佐々木すぐるは、自ら主催する普及のための講習会で同曲を用いています。また教育現場での音楽指導用の教本として「青い鳥楽譜」と呼ばれる楽譜集を出版しており、童謡としての「月の沙漠」もその中に収められています。

当初は児童の音楽教育の中で使われていましたが、1927年にラジオ放送されたことから評判となり、1932年に柳井はるみの歌唱で録音、レコード化され、より一般に知られるようになりました。その後も童謡として長く歌い継がれ、世代を超えて支持される歌の一つとなっています。

月の沙漠

作詞:加藤 まさお 作曲:佐々木 すぐる

歌詞は著作権保護期間中のため掲載しません。

歌詞の場所としては、一般的に千葉県の御宿海岸と言われているようですが、他にも出生地に近い静岡県焼津市(旧大井川町)の吉永海岸説もあります。

加藤まさを自身は、1969年(昭和44年)に御宿町が御宿海岸に「月の沙漠記念像」を建てたころから、御宿海岸がモチーフだと公言するようになり、1976年(昭和51年)5月には自らも御宿町に移住し、翌1977年に同地で死去しているそうです。
(参考資料:Wikipedia)

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