作詞:野口雨情
作曲:中山晋平
発表年:1924年(大正13年)
「旅人の唄」は、野口雨情作詞、中山晋平作曲による歌曲で、1924年(大正13年)に発表された作品です。山や野原を越えて、ひとり寂しく旅を続ける旅人の心情を歌った、哀愁漂う作品として知られています。
歌詞には「山は高いし 野はただ広し」と、果てしなく続く旅路の情景が描かれています。そして、旅を続けながら故郷を思い、遠く離れた場所から故郷の空を恋しく思う心が繰り返し歌われます。単なる旅の歌ではなく、故郷への郷愁や孤独、人生の旅路を重ね合わせたところに、この歌の大きな魅力があります。
作詞の野口雨情は、「赤い靴」「七つの子」「あの町この町」など、郷愁や人間の心の哀感を描いた作品を数多く残しました。一方、作曲の中山晋平は、野口雨情をはじめとする詩人の作品に親しみやすい旋律を付け、日本の新民謡や童謡の発展に大きく貢献しました。
「旅人の唄」は、素朴で覚えやすい旋律の中に、旅人の寂しさと故郷を思う気持ちが込められています。1928年(昭和3年)には佐藤千夜子の歌唱によるレコードも発売され、多くの人々に親しまれました。
旅人の唄
旅人の唄 作詞:野口 雨情/作曲:中山 晋平
1
山は高いし 野はただ広し
一人とぼとぼ 旅路の長さ
2
乾く暇なく 涙は落ちて
恋しきものは 故郷の空よ
3
今日も夕日の 落ちゆく先は
どこの国やら 果(はて)さえ知れず
4
水の流れよ 浮寝(うきね)の鳥よ
遠い故郷の 恋しき空よ
5
明日も夕日の 落ちゆく先は
どこの国かよ 果さえ知れず

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