「ころころ帽子」は、詩人・北原白秋が作詞し、弘田龍太郎が作曲した童謡です。1926年(大正15年)に発表されました。
歌では、風に吹かれて帽子がころころと転がっていき、それを追いかける子どもの様子が、軽快でユーモラスに描かれています。帽子を追いかけながら、花園やダリアを見に行くという展開には、子どもの目線で見た身近な自然と、遊び心にあふれた世界が感じられます。
北原白秋は、言葉の響きやリズムを大切にした童謡作品を数多く残しました。「ころころ」「あらあら」「まって」など、声に出して歌うと楽しい言葉が巧みに使われていることも、この作品の大きな魅力です。
また、弘田龍太郎は「靴が鳴る」「叱られて」「浜千鳥」など、今日まで親しまれている童謡を数多く作曲した人物です。「ころころ帽子」でも、白秋の生き生きとした言葉に寄り添う、明るく軽やかな旋律がつけられています。
子どもが風に飛ばされた帽子を追いかけるという小さな出来事を、楽しい歌の世界へと広げた「ころころ帽子」は、北原白秋の豊かな言葉の感覚と、弘田龍太郎の親しみやすい音楽性が結びついた、大正期の童謡の一曲といえるでしょう。
ころころ帽子
ころころ帽子
作詞:北原 白秋/作曲:弘田 龍太郎
ころころ帽子が ころげてく
あらあら風さん よしとくれ
向こうは 花園 まわりみち
あらあら風さん まっとくれ
いやいや ころころ ひとまわり
ぼんぼん ダリヤを 見においで
ころころ 帽子が ころげてく
あらあら 嬢さん つかまえて

0 件のコメント:
コメントを投稿