故郷の廃家

童謡・唱歌

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    1907年(明治40年)に出版された「中等教育唱歌集」に、同じ作詞者「犬童球渓」の「旅愁」と共に掲載されました。 

 故郷の廃家


うた
                     


演奏
       
故郷の廃家 
作詞: 犬童球渓
作曲: ウィリアム・ヘイス

1 
幾年ふるさと 来てみれば
咲く花鳴く鳥 そよぐ風
門辺の小川の ささやきも
なれにし昔に 変らねど
荒れたる 我家に
住む人 絶えてなく

2 
昔を語るか そよぐ風
昔をうつすか 澄める水
朝夕かたみに 手をとりて
遊びし友人 いまいずこ
さびしき 故郷や
さびしき 我家や

門辺(かどべ) ⇒ 門の近くのこと
なれにし(馴れにし)⇒ 馴れ親しんだこと
かたみに(互に) ⇒ 互いに・かわるがわる

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