作詞:権藤はなよ(権藤花代)
作曲:藤井清水(ふじい きよみ)
発表:1931年(昭和6年)
「権藤はなよ」は、山梨県韮崎市穴山町の出身で、故郷の自然や暮らしを題材にした作品を多く残しました。「母さんお里」もその一つで、山に囲まれた故郷の風景を素朴な言葉で描いています。
歌詞では、「あっちを向いても山と山、こっちを向いても山と山」と、どこを見ても山が広がる故郷の景色が描かれ、赤い夕日や十五夜の月が山の上に浮かぶ情景へと続きます。最後には、山で遊んで日が暮れるという幼い日の思い出が歌われています。故郷への親しみと懐かしさが感じられる作品です。
母さんお里
母さんお里 作詞:作曲/権藤 はなよ:藤井 清水
あっちを向いても山と山
こっちを向いても山と山
赤い夕日も 山の上
十五夜お月も 山の上
母さんお里は 山ばかり
山で遊んで 日が暮れた
作詞の「権藤はなよ」は1899年(明治32年)山梨県北巨摩郡穴山村(現・韮崎市穴山町)で生まれ、1919年(大正8年)山梨県師範学校(現・山梨大学)を卒業、母校の小学校の教師となっています。
その後上京、野口雨情に師事し童謡詩、童話を多数発表しています、童謡の代表作は「たなばたさま」でしょう。この「母さんお里」の歌碑が生まれ故郷の山梨県韮崎市穴山町にあります。
作曲の「藤井清水」は、野口雨情など多くの詩人の作品を作曲した作曲家で、権藤はなよの作品にも数多く曲をつけました。「母さんお里」も、権藤はなよの郷土的な詩情と、藤井清水の音楽が結びついた作品の一つです。現在も山梨県韮崎市穴山町には「母さんお里」の歌碑が建立されており、故郷を歌った童謡として大切にされています。

0 件のコメント:
コメントを投稿