「かかし」は、1911年(明治44年)に文部省が編集した『尋常小学唱歌 第二学年用』に収録された文部省唱歌です。作者については、当時の文部省唱歌の多くと同様に、作詞者・作曲者ともに明らかにされていません。
歌詞は「山田の中の一本足の案山子」という印象的な一節から始まり、田んぼの中に立つかかしの姿をユーモラスに描いています。蓑笠を身につけ、朝から晩までじっと立っているかかしを、人間のように眺めながら歌っているところに、この歌の親しみやすさがあります。
また、弓矢を持って鳥を追い払おうとするかかしと、それを笑うカラスの様子が描かれ、子どもたちにも情景が目に浮かぶような楽しい内容になっています。素朴な旋律と覚えやすい歌詞によって、明治時代から長く親しまれてきた唱歌の一つです。
案山子(かかし)
案山子 作詞・作曲:不詳
1
山田の中の 一本足の案山子
天気のよいのに 蓑笠着けて
朝から晩まで ただ立ちどおし
歩けないのか 山田の案山子
2
山田の中の 一本足の案山子
弓矢で威して 力んで居れど
山では烏が かあかと笑う
耳が無いのか 山田の案山子

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