作詞:竹久夢二(たけひさ ゆめじ)
作曲:本居長世(もとおり ながよ)
発表:1926年(大正15年)
楽譜刊行:1927年(昭和2年)
「居眠り地蔵」は、詩人・画家として知られる竹久夢二が作詞し、童謡作曲家の本居長世が曲をつけた作品です。1926年(大正15年)4月ごろに発表され、翌1927年(昭和2年)には「シンフォニー本居楽譜」24番として楽譜が刊行されました。
歌詞には、道端にたたずむ地蔵さまが登場します。馬が通れば「こつくりこ」と居眠りをし、赤い前掛けをつけた姿は、いつまでも若々しく描かれています。さらに、赤とんぼが地蔵の頭にとまる様子も歌われ、素朴でかわいらしい情景が浮かびます。
竹久夢二らしい、日常の小さな風景をやさしく見つめる詩情と、本居長世の親しみやすい旋律が調和した童謡です。地蔵を擬人化(人間のように描くこと)して、眠そうに「こつくりこ」とするユーモラスな表現にも、この作品の魅力があります。
本居長世は、「青い眼の人形」「赤い靴」「七つの子」など、野口雨情らの詩による数多くの童謡を作曲した人物です。「居眠り地蔵」も、夢二の詩の世界を音楽によって親しみやすく表現した作品の一つといえるでしょう。
居眠り地蔵
うた
演奏
居眠り地蔵 作詞:竹久 夢二/作曲:本居 長世
いねむり地蔵さん 道の端(はた)
お馬が通るに こっくりこ
いねむり地蔵さん 赤えぷろん
いつもお年が わこうござる
いねむり地蔵さん 赤とんぼ
頭のてっぺん こっくりこ
「こっくりこ」部分は歌では「こっくりこっくりこっくりこ」と歌う。

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