久しき昔(思い出)

童謡・唱歌

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作曲:トーマス・ヘインズ・ベイリー(Thomas Haynes Bayly)
原題:Long, Long Ago
日本語訳詞:近藤朔風

「久しき昔」は、イギリスの詩人・作曲家トーマス・ヘインズ・ベイリーが1833年に作った歌曲「Long, Long Ago」をもとにした唱歌です。原曲は、遠い昔に親しんだ歌や思い出を懐かしむ内容で、やさしく親しみやすい旋律が特徴です。

日本では、近藤朔風による「久しき昔」の訳詞がよく知られています。近藤朔風は「ローレライ」「野ばら」「菩提樹」などの訳詞でも知られ、1907年(明治40年)ごろに「久しき昔」として訳詞を作ったとされています。

歌詞の「語れ愛でし真心 久しき昔の」「歌えゆかし調べを 過ぎし昔の」という言葉からは、過ぎ去った日々や大切な人との思い出を振り返る、しみじみとした情感が伝わってきます。古風な文語調の歌詞と、穏やかで覚えやすい旋律がよく調和した、明治・大正期以来の懐かしい唱歌の一つです。

なお、「Long, Long Ago」には日本語の別訳もあり、戦後には古関吉雄の詞による「思い出」も広く知られるようになりました。(著作権保護期間中につき掲載しません)

「久しき昔」は、単に昔を懐かしむだけでなく、時が過ぎても変わらない人への思いを歌った作品として、今も多くの人に親しまれています。

久しき昔(思い出)

久しき昔           
訳詞:近藤 朔風                             
作曲:トーマス・ベイリー

1   
語れ愛(め)でし真心 久しき昔の
歌えゆかし調べを 過ぎし昔の
汝(なれ)帰りぬ ああ嬉し
永(なが)き別れ ああ夢か
愛(め)ずる思い変わらず 久しき今も

2   
逢いし小道忘れじ 久しき昔の
げにもかたき誓いよ 過ぎし昔の
汝(な)が笑まい 人にほめ
汝が語る 愛に酔う
やさし言葉のこれり 久しき今も

3   
いよよ燃ゆる情(こころ)や 久しき昔の
語る面はゆかしや 過ぎし昔の
永く汝と 別れて
いよよ知りぬ 真心
ともにあらば楽しや 久しき今も

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