曼珠沙華(ひがんばな)

外国民謡・讃美歌・歌曲

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作詞:北原白秋
作曲:山田耕筰
作曲年:1922年(大正11年)

「曼珠沙華(ひがんばな)」は、詩人・北原白秋の詩に、作曲家・山田耕筰が曲を付けた日本歌曲です。1922年(大正11年)に作曲され、連作歌曲集『AIYANの歌』の第4曲として発表されました。『AIYANの歌』は全5曲からなる歌曲集で、北原白秋の詩集『思ひ出――抒情小曲集』に収められた「柳河風俗詩」を題材としています。

歌詞に登場する「曼珠沙華」は、現在一般に「彼岸花」と呼ばれる赤い花です。白秋は、赤い彼岸花と墓地という印象的な情景を背景に、「GONSHAN」という呼びかけを繰り返しながら、幼い子どもの死を思わせる幻想的で不安な世界を描いています。「赤」「血」「墓」といった言葉が重なり、華やかな美しさの中に、死や悲しみの影が漂う詩となっています。

山田耕筰は、この白秋の詩が持つ独特の語感や情景を生かし、旋律とピアノ伴奏によって緊張感のある音楽に仕上げました。特に「GONSHAN」という印象的な呼びかけは、この曲の大きな特徴です。単なる美しい花の歌ではなく、白秋の詩に込められた妖しさ、悲しさ、そして幼い命への哀惜を音楽によって強く浮かび上がらせています。

「曼珠沙華」は、北原白秋と山田耕筰という、日本の近代歌曲を代表する二人の芸術家の結びつきを示す重要な作品です。現在でも日本歌曲の代表作の一つとして演奏され、赤く咲く彼岸花の美しさと、その背後にある不吉さや哀しみを鮮烈に感じさせる歌曲として親しまれています。

曼珠沙華(ひがんばな)

  曼珠沙華(ひがんばな)作詞:北原白秋
             作曲:山田耕筰 

          GONSHAN.(ゴンシャン)GONSHAN. 何処へゆく
          赤いお墓の曼珠沙華(ひがんばな) 曼珠沙華
          きょうも手折りに 来たわいな

          GONSHAN. GONSHAN. 何本か
          地には七本血のやうに 血のやうに
          ちょうどあの児の 年の数

          GONSHAN. GONSHAN.気をつけな
          ひとつ摘んでも日は真昼 日は真昼
          ひとつあとから またひらく

          GONSHAN. GONSHAN. 何故(なし)泣くろ
          いつまで取っても曼珠沙華 曼珠沙華
          恐(こわ)や 赤しや まだ七つ

GONSHAN=良家の娘、良家のお嬢さん、良家の令嬢

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