春の小川(文部省唱歌)

童謡・唱歌

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「春の小川」は、高野辰之作詞・岡野貞一作曲による、日本を代表する文部省唱歌の一つです。1912年(大正元年)12月15日刊行の『尋常小学唱歌 第四学年用』に掲載されました。

歌詞には、春の小川のせせらぎとともに、岸辺に咲くすみれやれんげの花、川の中を泳ぐえびやめだか、小鮒などが登場します。穏やかな春の風景を、まるで一枚の絵のように描いた作品です。

この歌の大きな魅力は、小川が花や魚たちに優しく語りかけているように表現されているところです。水の流れる音を思わせる「さらさら」という言葉が繰り返され、春の明るくのどかな雰囲気が伝わってきます。

作詞者の高野辰之が当時暮らしていた東京府豊多摩郡代々幡村(現在の東京都渋谷区代々木)周辺を流れていた河骨川が、歌のモデルになったとする説があります。

また、この歌には歌詞の変遷があり、初めて発表された1912年の歌詞は文語体で3番までありました。その後、1942年(昭和17年)に口語体へ改作され、さらに1947年(昭和22年)にも改訂されています。そのため、現在親しまれている歌詞と、1912年の原詞では表現に違いがあります。

高野辰之の詩情豊かな歌詞と岡野貞一の親しみやすい旋律によって、100年以上にわたり歌い継がれている名曲です。

春の小川(文部省唱歌)


うた
                    

演奏

1947年(昭和22年)改訂版      

1 
春の小川は さらさら行くよ
岸のすみれや れんげの花に
すがたやさしく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやきながら     

2 
春の小川は さらさら行くよ
えびやめだかや 小鮒の群れに
今日も一日 ひなたでおよぎ
遊べ遊べと ささやきながら

1942年(昭和17年)の初回改訂版では1番4行目は
「咲いているねと ささやきながら」となっていたのを1947年
咲けよ咲けよと ささやきながら」に変更しました。
他の歌詞は1、2番とも同じです。

1912年(明治45年/大正元年)の原詞は3番までありました。

春の小川       作詞:高野 辰之/作曲:岡野 貞一 

1 
春の小川は さらさら流る
岸のすみれや れんげの花に
匂いめでたく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやく如く

2 
春の小川は さらさら流る
蝦やめだかや 小鮒の群れに
今日も一日 ひなたに出でて
遊べ遊べと ささやく如く

3 
春の小川は さらさら流る
歌の上手よ いとしき子ども
声をそろえて 小川の歌を
歌え歌えと ささやく如く 

(原詞は歴史的仮名遣いですが、現代仮名遣いにしてあります)

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