1912年(明治45年/大正元年)に「尋常小学唱歌 第四学年用」で発表された、文部省唱歌です。メロディーは全てが4分音符からなっていて、単調な中にも春の柔らかな雰囲気が伝わってきます。尚、この歌は1942年に改訂され、1947年にも一部改訂されています。
春の小川を流れる水音と、そこに今にも咲きそうな花々の様子が浮かんでくるようです。川の中の様子や子供を思う歌詞もあって、作者の優しい心が伝わります。
春の小川(文部省唱歌)
うた
演奏
1947年(昭和22年)改訂版
1
春の小川は さらさら行くよ
岸のすみれや れんげの花に
すがたやさしく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやきながら
2
春の小川は さらさら行くよ
えびやめだかや 小鮒の群れに
今日も一日 ひなたでおよぎ
遊べ遊べと ささやきながら
1942年(昭和17年)の初回改訂版では1番4行目は
「咲いているねと ささやきながら」となっていたのを1947年に
「咲けよ咲けよと ささやきながら」に変更しました。
他の歌詞は1、2番とも同じです。
1912年(明治45年/大正元年)の原詞は3番までありました。
春の小川 作詞:高野 辰之/作曲:岡野 貞一
1
春の小川は さらさら流る
岸のすみれや れんげの花に
匂いめでたく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやく如く
2
春の小川は さらさら流る
蝦やめだかや 小鮒の群れに
今日も一日 ひなたに出でて
遊べ遊べと ささやく如く
3
春の小川は さらさら流る
歌の上手よ いとしき子ども
声をそろえて 小川の歌を
歌え歌えと ささやく如く
(原詞は歴史的仮名遣いですが、現代仮名遣いにしてあります)
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