蝶々の子供

童謡・唱歌

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作詞:北原白秋
作曲:弘田龍太郎
発表:1922年(大正11年)頃

「蝶々の子供」は、詩人・北原白秋が作詞し、童謡作曲家の弘田龍太郎が作曲した童謡です。1922年(大正11年)頃に発表された作品で、同年12月刊の『弘田龍太郎童謠作曲集 第1輯』にも収録されています。

歌詞では、一匹の白い蝶を「子供」のように描き、えんどうの花やすみれの露、馬小屋、牧草、水田など、農村の身近な風景の中を飛び回る姿が描かれています。蝶は自由に舞いながらも、馬や牛に追われたり、雨の日には宿もなく、空腹に耐えたりするなど、可愛らしさだけではない小さな生き物の暮らしも表現されています。

北原白秋は、子供の目線に立って自然や動物を生き生きと描いた童謡を数多く残しました。この作品でも、蝶を単なる昆虫としてではなく、親しみのある「子供」のように捉えているところに、白秋らしい豊かな想像力が感じられます。

作曲を担当した弘田龍太郎は、大正期から昭和初期にかけて数多くの童謡を手がけた作曲家です。白秋とは「蝶々と仔牛」などでも組んでおり、「蝶々の子供」も二人の創作による作品の一つです。

蝶々の子供



蝶々の子供  
作詞:北原白秋/作曲:弘田龍太郎

白い蝶々の 里親は
廐(うまや)の前の 白豌豆(しろえんどう)
豌豆のお髭に あづけられ
おちおち寢られず 月は照る

夜明けりゃ菫(すみれ)の 露吸いに
ながれの岸を 行き戻り
昼間は廐の 乾まぐさ
子供とあそべど  いじめられ

お馬が帰れば すぐ逃げて
ひらひら水田の 水わたり

日暮はひもじい 雨はふる
灯は見えても 宿は無し
牝牛のお小舍(こや)を のぞいたら
お角(つの)を振りふり 睨(にら)まれた

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