作者:文部省唱歌(作詞・作曲者不詳)
発表年:明治45年(1912年)
「青葉」は、明治45年(1912年)に発行された『尋常小学唱歌 第三学年用』に収録された文部省唱歌です。個人の作詞者や作曲者の名前は記されておらず、一般に「文部省唱歌」として扱われています。
歌詞は、雨が上がり、雲が晴れたあとの初夏の山や野の風景を描いています。「青葉若葉の山々が遠く近く残る」という遠景から始まり、続いて風に揺れる木々や、水面・地面に映る木々の影へと視線が移っていきます。
この歌の大きな特徴は、季節の美しさを説明するのではなく、夕立のような雨が上がったあとの青葉若葉の様子を、目の前に見えるように写生していることです。
「雨が歇む、雲が散る」から始まる歌は、雨後の澄んだ空気の中で、遠くの山々が鮮やかに浮かび上がる情景を思わせます。二番では「風が吹く、木が揺れる」と、より身近な景色へと移り、木々の影が水面や地面に青く黒く映る様子が描かれます。
派手な物語や強い感情を歌った作品ではありませんが、雨上がりの静けさと、青葉の生命感を簡潔な言葉で表現したところに、この唱歌の魅力があります。
青 葉
青 葉 文部省唱歌
1
雨がやむ 雲が散る
雲のあとに うねうねと
青葉若葉の 山々が
遠く近く 残る
2
風が吹く 木が搖れる
木々の影は ゆらゆらと
水の面に 地の上に
青く黒く 映る

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