雨(弘田 龍太郎)

童謡・唱歌

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この詞が発表されたのは1918年(大正7年)の「赤い鳥」9月号で、弘田 龍太郎により作曲されたのはこの年の8月5日とされているようです。その時の詞では「紅緒のお下駄」となっていましたが、大正8年発行の北原白秋の童謡集「トンボの眼玉」で、「紅緒の木履」と変更されています。

雨降りで外で遊べない子供の心情や、雉子の鳴き声からの物悲しいようすなど、さすが北原白秋と再認識させられます。

この同じ歌詞に成田為三も曲を付けています。この弘田の曲は雨で外に出られない、物悲しい感じですが、成田の曲はもう少し明るい感じに作られています。ぜひ聴き比べてみてください。

成田為三の「雨」


雨(弘田 龍太郎)


雨  作詞:北原 白秋/作曲:弘田 龍太郎

1   
雨がふります 雨がふる
遊びにゆきたし 傘はなし
紅緒の木履も 緒が切れた

2   
雨がふります 雨がふる
いやでもお家で 遊びましょう
千代紙折りましょう たたみましょう

3   
雨がふります 雨がふる
けんけん小雉子が 今啼いた
小雉子も寒かろ 寂しかろ

4 
雨がふります 雨がふる
お人形寝かせど まだ止まぬ
お線香花火も みな焚いた

5 
雨がふります 雨がふる
昼もふるふる 夜もふる
雨がふります 雨がふる

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