作詞:北原白秋(きたはら はくしゅう)
作曲:弘田龍太郎(ひろた りゅうたろう)
発表:1918年(大正7年)
「雨」は、詩人・北原白秋の詩に、童謡作曲家として知られる弘田龍太郎が曲をつけた作品です。歌い出しの「雨がふります 雨がふる」に象徴されるように、長く降り続く雨のために外へ遊びに行けない子どもの寂しさや、家の中で過ごす様子が描かれています。
「遊びに行きたし 傘はなし」「紅緒の木履も緒が切れた」という場面からは、雨の日に外で遊びたいという子どもの素直な気持ちが伝わります。そして、千代紙を折ったり、人形を寝かせたり、線香花火をしたりと、家の中でできる遊びを次々に試しても、雨はなかなか止みません。
弘田龍太郎の旋律は、明るく楽しい雨というよりも、しとしとと降り続く雨の寂しさや物悲しさを感じさせるものです。そのため、白秋の描いた子どもの心情とよく調和し、独特の哀愁を持った童謡となっています。
なお、北原白秋の「雨」には弘田龍太郎のほか、成田為三が作曲した別の作品もあります。現在一般によく歌われている「雨がふります 雨がふる」の曲は、弘田龍太郎作曲のものです。
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雨(弘田 龍太郎)
雨 作詞:北原 白秋/作曲:弘田 龍太郎
1
雨がふります 雨がふる
遊びにゆきたし 傘はなし
紅緒の木履も 緒が切れた
2
雨がふります 雨がふる
いやでもお家で 遊びましょう
千代紙折りましょう たたみましょう
3
雨がふります 雨がふる
けんけん小雉子が 今啼いた
小雉子も寒かろ 寂しかろ
4
雨がふります 雨がふる
お人形寝かせど まだ止まぬ
お線香花火も みな焚いた
5
雨がふります 雨がふる
昼もふるふる 夜もふる
雨がふります 雨がふる

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