作詞:藤森秀夫
作曲:本居長世
発表:大正10年(1921年)12月
「フリージア」は、詩人・ドイツ文学者の藤森秀夫が作詞し、童謡作曲家として知られる本居長世が作曲した作品です。大正10年(1921年)12月発行の雑誌『童話』に掲載されました。
藤森秀夫は、東京帝国大学でドイツ文学を学び、ゲーテやハイネの研究・翻訳でも知られた文学者です。「めえめえ児山羊」や「父さんどうど」などの童謡を手がけました。
「フリージア」の詩は、一般的な童謡とはやや趣が異なり、ドイツ近代詩の影響を感じさせる文学的な作品です。本居長世はこの詩に、歌曲(芸術的な独唱曲)を思わせるような旋律を付けています。当時の『童話』に掲載された藤森秀夫の作品の中でも、独特の雰囲気を持つ一曲といえます。
本居長世は、「七つの子」「赤い靴」「青い眼の人形」など、野口雨情の作品をはじめとする数多くの童謡を作曲した作曲家です。「フリージア」を含め、藤森秀夫の詩にも複数の曲を付けています。
なお、「フリージア」は後年の資料では「フリジア」と表記されることもあります。安曇野市の資料にも「フリジア(フリージア)」として紹介されています。
フリージア
フリージア 作詞:作曲/藤森秀夫:本居長世
フリージア フリージア
ゆかしい香(か)のフリージア
山の蔭の温室の
こおりの壁の中に
春をゆめみるフリージア
香りて待つフリージア
フリージア フリージア
ゆかしい 香のフリージア

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