アメイジング・グレイス(Amazing Grace)

外国民謡・讃美歌・歌曲

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「アメイジング・グレイス(Amazing Grace)」は、18世紀イギリスの牧師・詩人ジョン・ニュートン(John Newton)が書いた、世界的に知られる讃美歌です。

作詞:ジョン・ニュートン(1725–1807)
作詞年:1773年頃
初出版:1779年
作曲者:不詳(アメリカ民謡)/成立・出版:19世紀前半

ニュートンは1773年、新年礼拝のためにこの讃美歌を書いたとされています。当初の題名は「Faith's Review and Expectation(信仰の回顧と期待)」で、1779年にウィリアム・クーパーとの共編による讃美歌集『Olney Hymns(オルニー讃美歌集)』に収められました。

この曲で特に重要なのが、詞と現在の有名な旋律が、もともとは別々に存在していたという点です。ニュートンが書いた当初の歌詞には、現在の「New Britain」という旋律が付いていたわけではありません。当時の讃美歌集は歌詞だけを掲載することも多く、会衆は歌詞の韻律(詩のリズム)に合う既存の旋律を用いて歌っていました。

現在広く歌われている「New Britain」は、19世紀前半のアメリカで広まった伝統的な旋律です。1829年の『Columbian Harmony』などに類似した旋律が確認されていますが、作曲者は特定されておらず、作曲年も明確には分かっていません。

そして1835年、アメリカの音楽家「ウィリアム・ウォーカー」が讃美歌集『Southern Harmony』で、ジョン・ニュートンの詞とこの「New Britain」の旋律を組み合わせました。これが現在の「アメイジング・グレイス」の基本的な形として定着していきました。

歌詞には、人生の苦難や迷いを経た人間が、神の恵みによって救われ、新たな道を歩んでいくという思いが込められています。「失われていた自分が見いだされた」という内容は、ニュートン自身の人生とも深く結びついています。

その後、「アメイジング・グレイス」はキリスト教の讃美歌としてだけでなく、結婚式や葬儀、追悼式など、さまざまな場面で歌われるようになりました。現在では宗教の枠を越えて、希望や再生、赦しを象徴する歌として世界中で親しまれています。

なお、最後に歌われることの多い「When we've been there ten thousand years(千年、いや一万年の時が過ぎても……)」で始まる節は、ニュートンが1779年に発表した原詩には含まれておらず、後世に加えられたものと考えられています。

アメイジング・グレイス



アメリカ合衆国では最も慕われ愛唱されている曲の一つで、日本でも多くの歌手によってアルバムが発売されていますが、特に印象深いのは本田美奈子さんの歌です。あの細い体から発せられる美しく澄んだ歌声は多くの人を魅了し、2005年11月に他界された後も現在に至るまで多くの人に愛され続けています。

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